お互いが利益を手にする

 ビジネスにおいて、契約が成立するということは、お互いがその内容で合意したということになります。

 よくありがちなのは、いかに自分の利益を大きくしようと自分の主張を押し通そうとしたり、威圧的になったりすることです。時には相手を見下して、露骨に書い叩こうとする人もいます。

 交渉事でもありますから、一概に否定できない面もあるのですが、片方が大きく得をするような偏った状態はやはり良い関係とは言えず、その関係は長続きしないと思うのです。


 商いの考え方ということで、近江商人の「三方よし」があります。三方とは「売り手」「買い手」「世間」です。この言葉は、江戸時代から明治時代にわたって日本各地で活躍していた近江商人が大切にしていたもので、信頼を得るために、売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできることが「良い商売である」という考えです。


 ビジネスに限ったことでないですが、相手のことを考える、思いやる、お互いに利益になる、そういった気持ちが必要と思うのです。

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